選局のための同調は、水晶発振子により高精度な同調を実現しており、時間や温度変化によるズレは殆ど無く、歪最少、感度最高の点にロックします。
電子同調のため、外部振動による変調歪や雑音は殆ど生じません。
16局メモリー選局機能を搭載しており、ボタンによって瞬時に呼び出すことができあｍす。
その場合、局によっては電波が弱くフィルターをONにしたり、選択度を切り替える必要が生じますが、局の電波状況にマッチしたファンクションをセットしておくことが可能です。
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メモリー選局の他に、回転ノブによるパルスチューニング方式の手動同調器を搭載しています。
これは、電子同調の手動用に特に開発したもので、回転ノブのシャフトに取り付けられた放射状スリットによってパルスを発生し、このパルスをカウントして同調周波数を制御する方式となっています。
フロントエンド部では、入力及び増幅段はそれぞれ複同調構成となっており、さらに周波数変換のミキサーはバルントランスを用いた差動FET平衡変調器とし、大入力妨害による混信を防止しています。
また、PINダイオードアッテネーターを搭載しており、送信タワーが近い超過大入力に対して可変減衰器として動作することで、どのような地域に� ��いても混信、歪が発生するのを防止しています。
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検波段には独自のDGL検波器と、特に選択した群遅延平坦IFフィルターを組合わせる事で、安定で歪の少ないキャプチャーレシオの優れた特性を得ています。
DGL検波方式は、高速ロジックICの出力の遅れ時間に着目したもので、これを19個直列にして、歪最小でSNが最良になるように位相角を114度遅らせて、この遅延信号と入力信号をエクスクルーシブ・オア回路に加えて、二つの信号間の電位を選択して回路を開閉し、変調によって生じる信号波の疎密度をデジタル的に検出して音声信号を取り出しています。遅延回路の直線領域が±2.5MHzと極めて広く、しかも無調整回路のため、安定で優れた微分利得直線特性が得られます。
また、IFフィルターはNormal� ��Narrowの2組を使用しており、隣接混信の激しい時はNarrowに切り替えることで、選択度重視のシャープな受信が可能です。
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ステレオ復調部では、入力信号に含まれている同期用パイロット信号を使って、PLL回路により内部発振回路をロックし、正確な38kHzスイッチング信号を得ています。
T-11では、このPLLの内部発振回路にセラミック共振子と、制御電圧でコントロール可能な正負可変リアクタンス回路を組み合わせた方式を採用しているため、従来より狭いロック周波数範囲で正確なスイッチング信号が得られます。
この回路により、ステレオ復調回路の無調整化を実現し長期の初期特性維持を実現するとともに、温度の変化やライン電圧の変動などによる分離度の変化が起きず、さらにロック周波数範囲が従来よりずっと狭いため、高い周波数におけるビート歪が減少するなど� �利点を得ています。
チューナーとして初のバランス出力回路を搭載しており、伝送系での音質劣化を防いでいます。
切替えスイッチにより入力信号レベルとマルチパスのチェックが可能なメーターを搭載しています。
マルチパスはメーター指針がクリアーマークの範囲に入れば、マルチパス最小で良質な電波を受信していることを表示します。
電波の弱いステレオ局のノイズを低減するノイズフィルターや局間ノイズを取り除くミューティングスイッチ、強制的にモノラルにするモノスイッチ、他のプログラムソースに音量を合わせる出力レベルコントロールなどを搭載しています。
専用のリモコンが付属しています。
デザインはパワーアンプP-11、プリアンプC-11、CDプレイヤーDP-11と統一したデザインとなっています。
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