2012年4月11日水曜日

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製造工場から数百ぺタバイトのストレージが毎四半期出荷されており、ミッドレンジのストレージ市場は最近特に熱を帯びています。

とりわけ、長年競合しているIBMとEMCはミッドサイズのビジネス市場を猛烈に追い駆けており、両社のうちの一社がソリューションをリリースすればその24時間以内に他社がそれと競合するソリューションをリリースするという展開になっています。

EMCはネットワーク・ストレージ・システムのCX3シリーズとCLARiiON UltlaScaleアーキテクチャをリリースしました。容量は365GBから239TBです。一方IBMはSystem Storage DS4700 Expressをリリースしました。容量は33.6 TBでさらに大型のDS4000 Seriesシステムにアップグレードすることができます。EMCとIBM両社の新しいストレージ・システムは1秒間に4ギガビット(Gbps)で稼動させることができ、 後方互換性のために自動折衝で2Gbpsまで下げることができるように設計されています。

リリース・スケジュールが類似しているのはこのマーケット・リーダーたちが顧客に向けて競合しているからでしょうか、それとも単なる偶然の一致なのでしょうか。System iの市場はどのようにして、またどういうわけでこの熾烈なライバル同士の2社を惹き付けて協力しあうように仕向けたのでしょうか。


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Sageza Groupのリサーチ・ディレクター、Joyce Becknellは「競合のプレッシャーがイノベーションを駆り立て、いずれもミッドレンジの市場で他社にリードを奪われたくないのだ」と述べています。さらにBecknellは「ミッドレンジのこれらの新しい機能は多くの人々のニーズを満たすストレージ・ソリューションを象徴している。ミッドレンジ・システムはこの市場のスイートスポットだ」と述べています。

大きな組織はデータベース全体が大きいために、エンタープライズ・ストレージに投資する傾向がすでにありました。大量のデータを持てば持つほど、エンタープライズ・クラスのストレージ・ソリューションに投資することになるようです。

メーカーはストレージのハードウエア価格を下げる余力をすでに持っていたので、いま中小企業向けの価格帯に合わせ始めていま� ��。これに加えて、EMCやIBMは複雑でないストレージ管理ソフトウエアを提供できる能力をすでに備えています。これらのソフトウエアはスケーラブルですが以前のエンタープライズクラスのバージョンよりも配備が容易です。

さらに、ディザスター・リカバリーのためのバックアップ、24時間体制のデータアクセス、SOX法への適合義務などでストレージのさらなる必要性に拍車が掛かっています。


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Pund-IT Researchの首席アナリストCharles Kingは「記録保存と法規適合への課題で全ての規模の企業が神経質になっている。特に中規模企業は監査法人との厄介な議論を未然に防ぐために、でき得ることは基本的に全て済ませておきたいとする分野」と説明しています。

これらすべてがミッドレンジ市場を加熱させる原因になっています。

Kingは「中小企業は金銭面でITに関する重要なもろもろの課題にはまり込み易く、特にストレージに関して言えること」「しかしながら入手する情報量が毎年増加しつつあっても、片方ではストレージが年々安くなっているので、情報を効率的に体系付けてテコにするよりも情報を保管する方が容易になっている」と述べています。

組織がどのデータの保持を必要とするか、どのデータを削除してもよいかを決める代わりに単純に全てのデータを保管する方が容易であり、ここにミッドレンジ市場を特別に加速させる要因があります。

IDCによれば、これら全てが2006年第1四半期における外部ディスク・ストレージ・システムの売上が対前年同期比で10.3パ ーセント増になった要因です。IDCの報告ではディスク・ストレージ・システムの全体としてはその伸びが対前年同期比で6.7パーセントになっています。


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IDC Storage Systems プログラムマネージャー、Brad Nisbetは「顧客たちは継続してビジネス・データへの依存度を高めており、また重要なデータの保管、保護、管理のための費用対効果の高い方法を追求している。サーバー市場が2006年第1四半期に2パーセント近く下落したにもかかわらず、これに対比して外部ディスク・システムがプラスの伸びを記録したことは、ストレージが顧客の全体的なビジネス効率の向上に役立っていることを示している」と述べています。 IDCの報告によれば、外部ディスク・ストレージ・システムでEMCが市場をリードして、売上シェアの21.8パーセントを握っており、HPとIBMがそれぞれ17.9パーセントと12.0パーセントでこれに続いています。ディスク・ストレージ・システム全体ではHPが22.9パーセントで首位、IBMが続いて17.9、EMCが15.6パーセントで三位になっています。

なお、IBMはストレージ市場で、特にストレージ管理ソフトウエアのソリューションにおいて目覚しい成長を遂げています。


今年3月IBMとEMCはライセンス契約を締結しました。契約内容はIBMがEMCにSystem iのためのテクニカルサポートとストレージの相互運用性のインターフェースを提供するというものです。期間を5年とするこの契約は、顧客がi5/OSによるEMCのストレージとネットワーク・ストレージ・システムであるEMC Symmetrixファミリーとソフトウエア の組み合わせを容易に配備するのに役立ちます。

この契約とは別に、両社の技術チームは連携して、IBMはテクニカル仕様を提供するほか、EMCのネットワーク・ストレージ・システムをi5/OSの現在及び将来のバージョンを稼動させるIBM System i製品に接続させるソフトウエアの新リリースを提供します。

Kingは「iSeriesのデータ・センターのなかでEMCは極めて重要な部分を握っているとの認識がある」「非常に強い協力関係であるが、IBMは最終的にSystem iの顧客に顧客が必要とする資源のすべてを確保させたいのであろう」と述べています。



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